三階のフードコートを抜けると屋上だった【MAD AND DEAD】

先日、ゾンビ×正体隠匿×ショッピングモールなボードゲーム、MAD AND DEADをプレイしました。

 

正体隠匿ゲームでありながら正体をバラした方が都合が良いという斬新なシステムと、いっそ笑いが起きるほどのピタゴラ虐殺っぷりで最初の方は「このゲーム大丈夫か!?」と思わずにはいられなかったけど回数を重ねていくとやっぱり大丈夫じゃなかった。

 

 

プレイヤーはサバイバーとマーダーの2陣営に分かれ、それぞれの勝利条件を満たすのが目的のゲームなのだが、サバイバーの勝利条件は「自分が生き残ってショッピングモールから脱出すること」=個人戦なのに対し、マーダー側の条件は「自分を含む全プレイヤーが死亡すること」なので実質的にチームプレイとなる。何ならゾンビともチームを組んでる。お前ら人間じゃねぇ!

 

そもそもゾンビの襲撃を撃退できなければ即感染というシステムに対してそれを治療できるワクチンの数がかなり少なく、全員で協力できたとしても単純な脱出を目指すのは中々難しいバランス。そして人間から攻撃されると撃退すらできないというルールのおかげでマーダーがちょっと武器やワクチンを手に入れる機会があればあっという間に全滅ルートを辿る事に。

ただ、あまりにも人が死に過ぎるので公式推奨の人数設定をずらしてみたところそれはそれでマーダー側は辛そうだったので中々絶妙なバランスなのかもしれない。ホントに?

 

そんなこんなで数プレイ回してみてサバイバーが勝つためには何が必要なのかを自分なりに考えてみました。

 

・ルート1:自分以外皆殺し

お前はマーダーか?と言いたくなるけど、実際のところ武器をある程度持っているならゾンビ化したサバイバーやマーダーに襲われることなく、さらに自分がゾンビになってもそれ自体にはデメリットが無いのでかなり安全策だと思われる。

犠牲になったサバイバーには申し訳ないが、可能な限りチェーンソーを恵んでもらえるように日ごろの行いに気を付けるとベター。

 

・ルート2:ピタゴラ封じ

陣営が分からない手番プレイヤーの右側の人にはなるべく武器を持たせないという立ち回りを徹底する。

これは自身の身分を明かしやすいサバイバーの【運命の二人(ラブオブデスティニー)】がいれば比較的やりやすいルート。デスティニーを介することで他のサバイバーも素性を明かせればさらに安定感が増す。

弱点はどう頑張っても安全区画襲撃で感染拡大のリスクがあることと、どれだけ慎重にやっていてもマーダーの引き次第では強引に突破される可能性があること。複数人のサバイバーが勝利するのがどれだけ難しいかが良く分かる。

 

 

マーダー陣営は正直適当にやって「今二人ぐらいやれそうだな」と思ったら動くだけでも相当サバイバーを追いつめられるし、ワクチンを大量に使い込んで後の事はゾンビに任せてもいいので非常に緩いプレイでも問題無さそうではある(特にマーダー二人以上の場合)。

 

「いかに敵陣営を見つけ自陣営と協力するか」という一般的(?)な正体隠匿ゲームではなく、「自分にとって一番リスクが少ない行動は何か」を考えるサバイバルゲームだと思えば非常に良くできたゲームでした。ホントに?

っていうかショッピングモールで売ってるワクチンでゾンビ化治るなら救助した後で治してくれて良くない?だめ?