かんな様は告らせたい見てきました

※僕は基本ネタバレ気にしない派なのでこの記事には原作&映画の突っ込んだネタバレが含まれています。

 

先週末、国民的ラブコメ漫画【かぐや様は告らせたい~天才たちの頭脳戦~】を見てきました。

 

結論から申し上げますと、個人的なこの映画の評価は10点です(100点満点中)。

 

以下感想

 

 

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まず冒頭のシーン。「恋愛は戦ァ!」から始まる例のアレ。

原作やアニメでは女性が男性を従える構図になってたけれど、映画では女性⇒男性パターンと男性⇒女性パターンの両方が出てきてジェンダー意識の高まりを感じます。

キャラクター紹介では藤原書記のキャラクター再現度があまりにも高くて「会長声しょっぼ」とか「石上顔パンパンやん」なんて細かいところが吹っ飛んでいきました。

話の主ではないところで原作を知ってる人ならクスっとできるような小ネタを挟む演出もお楽しみポイント。

 

途中、まさかのちん〇ん回採用にお茶の間が凍り付くんじゃないかと恐怖しましたが、結構笑ってる人が多かった印象。

僕もちん〇ん回からお見舞い回へのアクロバティックな繋ぎには「いやそうはならんやろ」と思いながらも笑いをこらえ切れませんでした。

 

あと、途中で唐突に「いい歳した大人がゲーセン行ってんじゃねえよ」というdisが入る。炎上案件。

 

そんなこんなで原作エピソードをかいつまみながら花火回まで最短距離で走っていきます。

ここで少し余談を挟みますが、僕はアニメ版「かぐや様は告~」に点数を付けるなら最終回以外は200点は下らないと思っています(100点満点)。

唯一、花火回でのBGMだけが惜しいポイントだったのですが、なんとこの映画、そこをきちんと押さえてきました。天才か?

もうかぐや様ちょっと逞し過ぎるとかお父さんどこ行ったとかそんな細かいところが全部吹き飛ぶぐらい加点が入ります。この時点では僕の中で80点ぐらいの良作であり、実写ニセコイを上回る映画でした。

そして流れるようなブルーインパルス回。もはや様式美。ブルーインパルスは出てこなかったけど。

 

ああ、思った以上に良い実写化だったなって思いながらスタッフロールを待っていたら、いつの間にか生徒会が解散していました。

去り行く会長。廊下に倒れ伏すかぐや様。駆け寄る元生徒会メンバー。全く身分を隠す気の無い早坂さん。

原作をなぞるだけの退屈な映画じゃないんだぜと言わんばかりに(と言っても原作エピソードの組み換えみたいな感じだけど)始まるオリジナル展開。

 

 

 

ここからの残念ポイントは全部上げるとキリが無いので箇条書きで行きたいと思います。

 

・田沼先生の扱いが酷い

そこはかとなく藪医者の雰囲気を出したりとかソーラン節踊りだしたりとかはまだ良いんだけど、病院で人を突き飛ばすシーンは流石に?ってなる。ギャグにしてもセンス悪くない?

 

・石上会計の扱いが酷い

会長の応援演説シーン、青春ヘイトからの暴走という序盤の伏線を映画内で回収しようとしたんだと思うんだけど、タイミングとその後の行動がいやーキツイっす。

生徒会に入ったきっかけが会長に助けられたからなんだし、会長を尊敬してるキャラとしての一線は保ってほしかった。

 

・柏木さんの扱いが酷い

突然ヤンキーみたいな感じでドスを効かせるシーンが入る。別にヤクザの娘とかマフィアの娘とかそんな設定や映画内での伏線もなく暴言を吐くのでヘンなヘアピンのヤバいヤツにしか見えない。

 

・会長とかぐや様が勢い余って告白しあう

それができないから半年間何もなかったんでしょ!!!!ウルトラロマンティック作戦見直してきて!!!!!

ただまあ、ここはオチをギャグで〆たからツーアウトってところ。

 

他にも「会長はそんなこと言わない」ってポイントはそこそこあったけど、上の4つが乙女的にNOだった。

 

そんなこんなで話は進んで、最後に思い出したかのように頭脳戦要素が組み込まれて俺たちの戦いはこれからだエンドで幕を閉じました。

原作では久しく見られなかった頭脳戦を見ることができて良かったです。最近見た映画のなかではさんばんめに良かった。